会社が労災保険を使わせてくれず生活するお金もない場合は


仕事の上でケガをした場合には通常は「労災保険」の対象となることが決められています。これは当事者が「別にいい」とか会社が「労災は使わないで」なんて言えるものではありません。

でも、現実としては会社から「労災保険は使わないように」と言われている人も多いようです。

もくじ

労災の利用に関わらずまずは自腹で払う必要あり

ちなみに労災保険を使っても使わなくてもひとまずは治療費は自腹で払うのが一般的なので、まずは手持ちのお金ない人の場合には病院にちゃんとかかるのも大変だと思います。

そんな時はとりあえずキャッシングでその日の支払いや次回分くらいの数万円ほどを借りておけば、仕事を休む間の食費やガソリン代などの生活に必要なお金をカバーできます。

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当面の生活費(食費や通院費)は大丈夫ですか?

当面の生活費を確保するには、ひとまずプロミスなどのキャッシングを利用することで「1万円」という少額から利用することもできます。無理のない金額を少しだけ借りておき、もしも労災がおりたならそのお金で返済をし、労災をこのまま使わせてもらえない場合には次回のお給料やボーナスで返済をすれば何とかなると思います。

(返済は分割払いもできるので病院代でかかったお金や通院のためのガソリン代もしくはタクシー代などで困ることもありませんよ。)

会社が労災を使わせてくれない理由は

過去に私が聞いたことのある「会社が労災を使わせてくれない理由」は、すべて会社のことしか考えていないものばかりでした。

例えば、入札で土木工事の仕事を受けている業者などは「事故が起きた」という事実を隠蔽しないと次回の入札で外されてしまう恐れがあるというあまりにも自分勝手なものだったり、もしくは会社の経営で労働基準監督署にチェックをされたらマズイという理由などもありました。

分かりやすく説明しますと、いわゆるブラック経営をしている会社の場合には違法労働や違法残業をさせている場合が多々あるため、それを知られてしまうと会社が潰れてしまうので何としてもチェックされないように隠そうとするんです。

労災を使わないよう圧力をかけられるケースも

労災を使われると具合の悪い会社の場合には、ケガをした社員に対して言葉で圧力をかけてくることも多いようです。例えば・・・

「労災使うなら解雇になるかもしれないよ」

「労基に訴えたら次回の更新は補償できません」

「転職するにしても労災使った事が知られたら雇ってくれませんよ」

なんていい加減なことを言ってくることがあるそうです。

自分の健康保険を利用してまるく収めたら?

自分の健康保険を使って治療してもらえば通常通りの3割負担となります。ここで心配される方が多いのは「労災を使わないといけないルールを破ることになるのでは?」だと思います。もちろんルール違反にはなりますが、バレた場合に会社にペナルティーはあっても基本的にあなたにはペナルティーはありません。

もちろん、本当なら労働基準監督署に相談をして労災をしっかり使ってもらうのが理想的ですが、世の中いつも正しいことが通るとは限りませんよね。労災を使った後に仕事のキツイ部署に配属させられたり、やりがいを感じない仕事に回されたりと、不当な扱いをされるかもしれませんし、そうなっても「たまたまそういう人事移動だった」と会社が主張すればそれが通ることもありえます。

つまり、会社に逆らって無理から労災を使おうとしても結果的にそれが解雇につながってしまえばあなたにとって何の得にもならないかもしれません。

実際に労災を諦めた人の話だと

労災申請を諦めた人の話だと、ケガで休んだ分の月給ダウンや治療費のために2万円ほどかかったものは自分で払った方がこれからまだ10年も20年も同じ会社で働けることを考えるとずっと得策だと諦めていました。

嫁や子供もいるのでこれからもずっと雇ってもらえるほうがメリットが大きく、目先の自腹の2万円を惜しんで収入が無くなったり、いい歳をして新しい仕事先を探すリスクは取れないということでした。確かに、言われてみれば納得の理由でした。

もし仮に労災を使わせてもらえるようになったら

労災を利用する場合には、患者であるあなた本人が病院で先生に「労災でお願いします」と、まずはこちらから伝える必要があります。(そうしないと単なるケガか仕事中のものか分からないからです)

患者から「労災で」と頼まれた医師は労災認定用の書類(申請書)を作成してくれます、その書類を今度は会社に提出して印鑑を押してもらう必要があります。(多くの場合にはこの時点で止められることが多いようです。)

ちなみに、労災認定を受ける場合、診てもらった病院が「労災指定病院」の場合とそうでない「労災指定外病院」の場合とではもらえる用紙が異なり、前者は5号・後者は7号とされています。

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