車で事故を起こされた方の中には、相手の車の修理や自分の車の修理、それにガードレールなどの高額な弁償費用をすぐに払わないといけないのに給料日前などでお金が無くて途方にくれている方も多いと思います。
そこで事故を起こした時の対処方法についてまとめてみました。
もくじ
まずは事故を起こされたのか?起こしたのか?それで対処方法が変わる!
事故を起こされた時は相手が任意保険に入っているかすぐ確認!
相手が任意保険に入っていると修理対応などがスムーズになります
事故を起こされた場合には、過失割合に応じて相手に払ってもらえる可能性があり、相手が任意保険に加入している場合にはすぐに相手の保険屋さんの担当者と話をして、修理工場に出す手配などを話を詰める必要があります。
また、事故の相手もあなたも両者が任意保険に加入している場合には、お互いの保険屋さんどうしが話し合いをしてくれるので、あなたが相手の保険屋さんと話をする必要はありません。
相手が自賠責しか入っていなければ・・・
もしも相手が自賠責しか加入していない場合には厄介です。その場合には相手が自腹で修理費用を払うことになるので個人同士での交渉が必要となり、ゴネられるケースも多いそうです。
相手は自分の車を修理することを優先しがちなので、よほどお金に余裕がなければ他人のあなたの車を修理してくれることは難しいと思います。
この場合には、あなたが加入している任意保険の内容をチェックして自分の車の修理が保険の支払対象になっているかどうかを確認する必要があります。もし加入済みならすぐに修理工場に車を預けることができますし、その場合には修理が完了するまで代車の手配もしてもらえます。
あなたが事故を起こした側なら低姿勢に徹するのが得策
追突でも擦った程度でも、事故の相手からすればとにかく迷惑な思いをするだけなので怒り心頭なはずです。
その場合、とにかくひたすら謝罪をしつつ、相手が加入している保険屋さんを教えてもらい、次に自分が加入している保険屋さんから連絡を入れてもらうようにしましょう。これで後は保険屋さんどうしが話し合いをしてくれるので上手くいけば事故の相手とは2度と会うこともないかもしれません。
※ただし、相手がケガをされている場合や大きな事故の場合には菓子折りを持って改めて後日に謝罪に行くのが基本です!
自分のせいで事故を起こしてしまい、何をしたらまるで分からない場合でも安心してください。あなたが加入してい任意保険の担当さんに電話をすれば何をどうしていけばよいかをアドバイスしてもらえますよ。
すぐ修理が必要!でも修理するためのお金がない
すぐに修理してもらには現金払いが鉄則です!そんな時こそ、カードローンを利用するのが最も早い方法です。
もし翌月にまとめて返す負担がキツイなら、10回払いなど分割でコツコツと返せばいいので負担が少なくてすみます。
→ 郵便物や電話がこない大手のキャッシングなら初めての利用でも安心です
今すぐに車を修理する必要があっても、任意保険しか入っていない場合には自腹の現金払いで修理をしてもらうしかありません。
また、若い方には親が自動車保険を払っているので保険を使うと事故を起こしたことが親にバレてしまうのが困る・・・という方もいらっしゃると思います。修理の対象物によって対処方法が異なりますので以下を参考になさってください。
車の修理をする現金がない時は工場と交渉を
車の修理費用が無い場合には、修理工場の方との話し合い(お願い)で”分割払い”を認めてもらえる可能性もあります。ただし見ず知らずの工場などにお願いをしても普通は断られます。せめて日頃から車検などで利用しているところをに相談する方が賢明です。
工場に分割払いを断られたら
分割払いを断られた場合には残る道は2つで、1つはキャッシングなどを利用してひとまず現金を用意する方法です。次に2つ目は、車を売却して安い車に買い替えをする方法になります。
ただし、修理前の車にはまともな値段がつきませんからまず間違いなく安売りすることになり大損をすることになります。(車を売却するには傷の1つも残さずに綺麗に直してから売却するのが鉄則だからです。)
ガードレール・信号機・標識・電柱など公共物を破損させた場合には一括払いしか選べません
次に、ガードレールや電柱などの公共物を破損させた弁償費用ですが、これがは一括払いしかできません。なお、通常は破損させた翌日などそこまですぐには請求はされませんが、1週間や2週間といった時間を空けてから後日に請求書が届きます。
高額なうえに分割払いができませんので、家族に相談をしたり、それがマズイ場合にはやはりキャッシングなどを利用してお金を用意する必要があります。もし裁判所から支払い命令書も放置して踏み倒すような事をすれば最終的には「逮捕」となるようです。
修理対応後のよくあるトラブル
事故の修理後に「納得がいかない」と言われるケース
いくら手厚い保険に加入していて保証対象で修理をしてもらえるとしても、案外と保険の対象外となる修理箇所が出てくるものです。
例えば、事故のせいで「車から変な音がするようになった」とか「車の乗り心地が悪くなった」とか「車を買い替えるのに事故車扱いになるから値落ちする分を払ってほしい」なんていうことがあります。
確かに、事故をした車をいくら修理したとしてももとの状態に完璧に戻せるわけじゃないのでこうした不具合は発生してもおかしくありません。それに、あなたのせいで事故車の扱いとなった車は下取り価格が大きく下がるので相手からすれば腹立たしいものですが、こればかりはどうしようもありません。
事故修理の内容にあなた自身が納得ができないケース
今度は、あなたが被害者の場合ですが、あくまで通常は修理してもらえるのは保険のカバーの範囲内になります。なので、修理後の下取りの値落ちや修理後の乗り心地の悪化などは個人同士での話し合いをするしかありません。
ただし、法律でもそこまで事故を起こした人に請求ができないので、あくまで相手の善意にかかっています。
なお、注意しないといけないのが、修理の際のレンタカーが気に入らずにより高級な車に換えてもらうという希望や、タクシー料金の請求など、保険業界の常識を超えた範囲での請求をしてしまうケースです。
この場合には相手の保険屋さんのブラックリストに名前が記録される恐れが出てきます。もし今後、同様の事故を起こした場合にはかなり厳しい対応に出られる恐れもありますし、貴方自身がその保険会社でお世話になることが難しくなるリスクもあります。
こうした話は決して表舞台には出てこない話なので、自分には気がつかないところで不利なことが起こる可能性があります。ご注意ください。
保険でカバーできない部分は個人同士での話し合いに
ただし保険でのカバーは完璧ではないので、補償対象外の部分は事故の当事者での話し合いになります。ここで重要なのが、最初にもお伝えしましたように「相手を思いやった対応」です。
こうした点からも、あなたが事故を起こした側の場合にはやはり最初のあなたの姿勢が相手の怒りをどれだけ静められるかに影響してくるのでとっても重要です。こればかりはお金ではどうにもなりません。
事故の過失割合とは?
過失割合とは、「10:0」や「5:5」など、あなたと相手との責任の割合を表すもので、仮にあなたに過失が「1」でもあれば、例えあなたが悪くないと思える運転をしていた場合でも相手からもらえる修理費用は90%となります。
つまり、修理費用が10万円かかる時には、あなたの自己負担で1万円分の修理をしないといけなくなります。ただし、あなたが任意保険に加入している場合にはそのカバー内容によっては保険の適用によってあなたにお金の負担はかからないこともあります。
滅多な事では10:0の比率にはなりません
10:0でゼロの方になるにはよほどの好条件でなければ該当しません。
例えば相手に責任がある追突事故であっても、あなたの車が少しでも動いていれば9:1となり、「過失1」になることがほとんどです。
ガードレール・信号機・標識・電柱の破損は一括払い
ガードレール・信号機・標識・電柱など公共物の弁償は一括払いしか選べません・・・どうしても支払をするお金がない時はどこかでお金を借りてくるか、もしくは最悪の場合には車を売却して支払にまわすしかありません。
ただしこの場合でも、任意保険で手厚い商品に入っていればカバーしてもらえる可能性はありますので自賠責以外で加入している自動車保険があればすぐに担当さんに電話をして確認をしてもらいましょう。
なお、ガードレールは1mあたりの弁償額が2万円で、電柱の場合には1本を差し替える必要があれば40万円近くになります。また高速道路などの場合には50万円や100万円といった話もあります。
さらに、信号機なら1本で100万円を超えるそうです・・・
かなり高額な修理費用ですが、これには修理部品代から修理作業の人件費まで全てが含まれているためで、旗を振る警備員さんなどが必要な場合にはその人件費まで含まれています。
自動車保険の超基本
自動車保険はざっくり大きく分けると2種類
自動車保険には誰もが入らないといけない自賠責保険と呼ばれるものと、それでは保証しきれない手厚い保証をつける任意保険があり、多くの方はこの両方に加入されています。
すごく大雑把に言うとこの2種類なわけで、もっと詳しく言いますと、任意保険には星の数ほどの商品があります。これが保険がとっつきにくくしている理由でもあると思ってます。
任意保険の場合にはあなたの過去の事故歴や年齢などを考慮して「等級」で区分をされ、この等級によっては同じ保険商品でも高額になったり割引を受けられたりと一人ごとに違ってきます。
また、週末しか乗らないような年間走行距離の短い人なら安くなるものや、自分だけが保険の対象となるもの、または家族の誰が運転しても保険の対象となるものなど様々です。
どれにしたら良いか迷われる場合には、知り合いに声をかけて保険屋さんを紹介してもらうのがお勧めです。なぜなら、保険のお世話になる時というのは事故など何かあった時に使うものなので、そうした時に知り合いの紹介などで保険屋さんを選んでおけばとても丁寧にケアをしてくれる可能性が高くなります。
任意保険はどれだけの補償を選べば良い?
任意保険は手厚い保証を求めれば求めるほどに年間の保険費用が高額になります。もちろん、手厚いほど安心ですが金銭的な負担もそれなりに大きくなりますから保険屋さんに相談をしながら自分にとって最悪の場合にどれだけの保証があった方が良いと思えるかを決めることをオススメします。
例えば同じ保険で同じ年間の支払額でも人によっては「安心のためならしょうがない」と思える人もいますし、「自損した車の修理費用は自業自得だから諦める」といったお考えの方もいます。なのであなたがどこまで保証を求めるか、それが任意保険を選ぶ際の決め手になるんです。