家のローンを利用している人は住宅購入者のほとんど全員だと思いますが、そんなローンも滞納をしてしまうと恐ろしい結末が待っています。
1回くらいの残高不足を起こしても問題はないと思っているかもしれませんが、実は滞納履歴はしっかりと記録されてローン会社に残るんです。
そして、もしまた次についうっかり残高不足などで引き落としができなくなる日があれば、下手をすれば最悪は「ローンの残りを一括返済してください!」なんてこともありえるんです。
もくじ
住宅ローンを解約させられると安売りされるわ借金が残るわで人生が詰んじゃいます
多くの方は、住宅ローンを解約させられたとしても「売ればいいや」くらいに思っているかもしれませんが、実はそんなに甘くありません。
ローン会社からの解約ということは、借りているローンを今すぐに全部返してください!って言われるからです。家を買うのに少なくても何百万円は借りていると思いますし多ければ数千万円は借りていると思いますが、それを「来月までに全部払ってくださいね」なんて言われるんです。
ハッキリ言ってそんなこと無理に決まってますよね・・・
ローンの残りについて一括返済を求められても無理だったら
住宅ローンの一括返済を求められても払えなければ差し押さえになり自宅は競売にかけられます。
競売にかかると家は市場の相場の3割くらいの値段から入札がスタートとなり最悪の場合にはそのスタート額に1万円を足したような信じられない激安価格で他人の手に渡るリスクがあります。
はっきり言ってリスクだけで家に住んでいるあなたにとっては何のメリットもありません。
しかも、もし競売の落札額がローン残高よりも少ない金額だったとしたら、差額の不足分は借金として残ることになります。家を失った後も借金返済のために生きていくことになるんです・・・
どうしてもお金の都合がつかない場合には競売にかけられる前に少しでも高く家を売るしか良い方法はありません。
ところが・・・
ローンが残っている家はあなたの勝手では売却処分ができません
ローンの残りがあるということは家の所有権はローン会社のものになるので住んでいるあなたが勝手に売ることはできません。
なのでローン会社に「すぐに売ってローン返済に回したいんですがOKでしょうか?」とお伺いを立てる必要があります。
実はこの時、大きな問題が2つ発生するんです!
- ローン会社から売却を拒否される
- 1ヶ月ほどの短期間では売れない
まず最初はローン会社から「売るならローンを払ってからにしてください」と完済前の売却を拒否されるケースです。こうなればもうお手上げです・・・
次に、売却を認めてもらえたとしてもそう簡単には家は売れないってことです。通常、不動産屋さんに家の売却を頼んでも早くても3ヶ月はかかりますし長ければ売れるまでに1年以上かかることも珍しくないからです。
ただし、差し押さえになるよりは不動産の買い取り業者に売却をして相場よりは2~3割安くても買い取りをしてもらったほうが得策です。私が過去に買い取り業者を利用して家の売却をしてもらった経験からも即金性が早く(2週間ほどで入金)、また買い取りまでの決断も2~3日と早いので大助かりです。
家を売らずに住み続けられるたった一つの解決方法
ここまでは家を売却する場合の最悪回避のための情報をお伝えしてきましたが、実は、あなたがお仕事(パートやバイトも含)をされている場合には、てっとり早く残高不足を回避して滞納防ぐ方法があります。
それはアコムやプロミスなどのキャッシングを利用するという方法です。
キャッシングと聞くと抵抗感が大きい方も多いかもしれませんが、ローンの滞納をして強制的にマイホームを奪われてしまうよりは桁違いに良い対策だと言えますよ。
近頃のキャッシングはスマホだけを使って簡単に審査を受けることもできますし、SMBCモビットのように滞納時などに自宅に郵便物が届かないサービスを用意しているところもあるので家族に内緒にしたままで借り入れを利用することもできるんです。
とりあえずこうしたサービスを利用して目先の返済の穴埋めをされることは夢のマイホームを維持したい方には本当にありがたいものだと思います。
もし仮に、ボーナスカットや残業代カットで月給ダウンのためにこれからの住宅ローンを考えると払えるかどうかが心配だ・・・という場合にも、ひとまずキャッシングでローンは払っておき、それから不動産屋さんに声をかけて数ヶ月かけてまともな高い売値で家を売却されるのがオススメです。
どうせ家を売るなら高値で売れる方法を使うべき
私はファイナンシャルプランナーですが、このようなケースでアドバイスをさせていただく際には、「どうせ家を売るなら高値で売るべき」だとお伝えしています。
もちろん、ローンの残りを返済しないといけないので少しでも高く売れる方がイイですし、もしローン残高以上に高く売れるならそれを今後の生活資金や預貯金にまわせるからです。
家は安易に安売りをしてしまうと簡単に何百万円も損をしてしまう大きな財産です、かならず複数の不動産屋さんに声をかけてどこがあなたの家を高く売ってくれるか見積りをもらってから売却依頼する業者を選ぶようにしてくださいね。
そうせずに、適当に大きな不動産屋さんなど1つの会社にしか声をかけずに売却をお願いすると、早く売らなきゃいけないというあなたの足元を見て、相場よりも安い(売りやすい)値段をつけて売却される恐れがあります。