葬儀費用を払うお金がない時の対処方法

葬儀費用が払えなくても火葬だけは避けられませんし、ご近所付き合いや故人の生前のお立場によってはお金を理由に葬儀をしないわけにはいきませんよね。

そこで、葬儀費用がない場合の対応策や葬儀にかかるお金や支払のタイミングについて以下でご紹介したいと思います。

もくじ

葬儀費用って普通はどれくらいかかる?

身内で細々と行う場合でも50万円ほどはかかり、普通程度の葬儀を行うとなれば全国平均で70万円~100万円ほどかかります。(火葬費用だけでも25万円前後します)

 

葬儀の見た目にかかる費用はピンきりでして、かけたお金と見た目の豪華さが見事に比例してしまいます。ですから亡くなられた方のご友人や知人、親族など大勢が参列される場合には生前のお付き合いの程度や人数などを葬儀屋さんと話し合い、故人に見合った予算で行ってもらう必要があります。

葬儀費用を払うタイミングはいつ?

葬儀屋さんにお支払をするタイミングは葬儀が終わってから10日以内が一般的で、葬儀から1週間を過ぎたあたりに香典返しの品や発送先の確認をするために自宅に打ち合わせに来てくれることが多いんですがその際に集金も兼ねていることが多いです。

 

なかには葬儀が終了した後(当日)に前金として1~2割程を求められるケースもあります。我が家は地元の企業が運営している葬祭場で行った時の話ですが1割ほどを払った記憶があります。その時は香典から抜いて払い、香典の封筒にはその方から頂戴した金額をメモした記憶があります。これをもとに香典返しの品を決めるので重要だったんです。

葬儀屋さんに前金を払って良かったことも

数年前に祖母の葬儀をとり行いましたが、その際には葬儀の当日に前金として20万円ほどを支払をした記憶があります。土地柄ということもあるかもしれませんが、やはり良い葬儀を行うには前金を払うのと払わないのとでは支配人さんのやる気もかなり違ってくると感じました。

 

前金を払ったからだと思いますが、火葬場の順番が混雑していたところを順番を早くしてくれました。(支配人さんが小声で「少し早めにできましたので」と耳打ちをしてくれたのはそういう意味だったんだと思います。)

 

また、お坊さんや神主さんにお包みするお金も絶対に前もって渡しておくべきだと言われてます。これは常識とは別の話のようで、どうやら前もって渡した方がいろんな便宜を図ってくれるという意味からだそうです。

葬儀に関係するお金はどんな支払い方ができるの?

払い方は現金一括払いが普通でクレジットカードによる支払いやローンなどの分割払いは「通常は」できません。(当然ですがお坊さんや神主さんには100%現金払いです。)

 

ただし、葬儀屋さんの場合にはお金が不足している事を説明すれば「葬儀ローン」の利用ができるローン会社を紹介してくれるケースもあるそうです。ただし利用するにはローンに対応した葬儀屋さんを探す必要があり、相談した葬儀屋さんがローンを扱っていなければそこを断って他社に依頼する必要もあるので、正式に依頼をする前に必ず確認が必要です。

 

また、葬儀を行うエリアの近くにローン対応をしてくれる葬儀屋さんがなければ現金払いをするしか道はありません。

※参列してくださる方のことや火葬場の位置を考えれば、葬儀を依頼できる相手は限られてきますので、お住まいの場所によってはローン対応の会社を優先して選ぶことはかなり難しいかもしれません。

集まったご香典で支払いができる?

結婚式でご祝儀を沢山もらった経験がある方だと、葬儀の際の香典を使えばすぐに支払ができるとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は葬儀のご香典はそれほど金額が多くありません。

結婚式の場合には多い人なら3万円や5万円といった方も多く、少なくても1万円は入っているものですが、ご香典の場合には多くても3万円までで、ほとんどは5千円や1万円といった金額になります。

 

その理由は、不幸事に祝い事の時よりも多くのお金を包むのは不謹慎といった日本人独特の考え方があるからだそうです。例えるなら、お葬式に大金を包むとなると、まるで亡くなったことを喜んでいるかのように勘違いされかねないといった感じでしょうか。

健康保険組合から5万円の埋葬料がもらえることも

亡くなられた方が生前に健康保険組合に加入をされていた場合には、ご遺族の方がその健保組合に申請をすることで「埋葬料」という名目のお金をもらえます。※お近くの社会保険事務所か健保組合で確認されることをオススメします。

埋葬料をもらうための条件

故人によって生計の全部もしくは一部を維持されていた人という条件がつきます。ただし法律上の親族・遺族かどうかや故人が自分の世帯主だったかどうか、そして同一世帯であったかどうかなどはそこまで厳しく定義はされていません。

埋葬料は書類での申請が必要でそのフォーマットは全国健康保険協会のHPからでもダウンロードができます。

どうしても払えないときは?

葬儀屋さんにカッコ悪い姿を見せないためにも手っ取り早い方法としてキャッシングの利用があります。今は審査申込みから借り入れまでが遅くても1日半くらいあれば完了するのでスピードでこれに勝る方法はありません。

もちろん、審査に通ることが利用の前提となりますが、朝に審査を申し込みすればたいていの場合にはその日のうちには借り入れまでが完了します。また、夕方や夜間に審査申し込みをした場合には翌日の朝一番からの審査開始となり翌日中には借り入れが完了するか審査でNGとなるか結果が分かります。

故人かあなたのどちらかが生活保護を受給されているなら葬祭扶助という手も!

これは条件がかなり限られてしまいますが、故人かあなたのどちらでも良いので一方が生活保護を受給されている場合には、「葬祭扶助」という制度を利用することで20万円程のお金を国から支給してもらうことができます。

ただし、これを利用する場合には適用範囲が決まっていて「検案」「ご遺体の運搬」「火葬又は埋葬」「納骨やその関連事」に限られます。

 

※自治体によっては金額や利用条件が異なる可能性がありますので、必ず葬儀よりも前に市役所の総務課に問い合わせをしておいてください。なお、葬儀屋さんを利用する場合には支払の都合もあるので事前にこの制度を利用することを伝えておくことも重要です。でないと後に支払を巡ってトラブルにも成りかねませんよ。

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