お寺や霊園に納骨を希望する場合や今ある敷地に新しい墓石を買って納骨する場合でもすぐに50万円や100万円が必要になります。
でも、それらの出費が全く予定外だった場合にはお金が足りなくて困ることも多いと思います。そこで、お墓を買うのにローンが使えるのか?ローンを使える人と使えない人の違いなどについて調べてみました。
もくじ
お墓の購入にはローンが使えます!
もちろん墓石を購入する店やお寺などによって使えるところと使えないところがあるので、あなたが希望するところが利用できるかどうかを最初に確認する必要があります。
ちなみに、ローンが使える場合には、墓石だけでなく、土地の永代使用料や工事費用もひっくるめてローンを使えることが多いようです。
ローン利用の前には厳しい審査が待っています
今の時代、墓石屋によってはローンが使えるところも増えてきましたが、まだまだ利用する方は少ないようです。また、地元の墓石屋さんを利用する場合にはローンの利用をするのが恥ずかしてく言い出せないケースも多いと思います。
そんな時は→ 墓石やお寺や霊園のローンを避けるなら
なお、ローンを利用すると120回払い(10年払い)といった長期のローンが利用できるのも魅力ですが、もちろん利息もしっかりとかかってきます。
車や家の購入にはローンを利用しても毎日が快適になるという実感が得られるのでさほど苦痛には感じないものですが、日常生活において特になんの利便性や快適性も感じられない物へのローン利用は大変苦痛を伴います。
できることなら、不要な土地を売却したりと、何かしら換金できるものがあればそれで対処されると後は随分とラクになりますよ。
お墓のローンは家や車とは違うリスクも背負うことになります
家のローンや車のローンの場合、万が一にローンの支払ができなくなった場合には、家や車を差し押さえされて処分されたお金でローンの残りを精算できます。
それがお墓のローンとなると借り入れ額に等しい価値の不動産屋など何かしらの担保を提供できなければ審査が厳しくなります。それもそのはずで、支払が滞った場合に納骨されているお墓や土地を簡単に転売してお金にすることができないからです。
特に、墓石の場合には購入した途端に無価値となり、価値が残っているのはあくまでも土地だけということになるんです。墓石には故人の名前を刻むので再利用の価値がありませんし、再利用してくれる人も世の中には存在しないので仕方がありません。
お墓のローン利用時に担保代わりに生命保険をかける手もありますが
最近はローン利用時に提供できる担保がない人のために「団体信用生命保険」という生命保険に加入してもらうことを前提としたローンも多くなっています。簡単に言うと、ローンの返済が終わる前にローン名義人が亡くなってしまった場合には死亡保険金でお墓のローンを一括返済できるというものです。
これはローン会社からすれば通常の返済期間よりも早く完済してもらえる可能性があるのでメリットしかありませんが、借りる方からすれば生命保険の費用分も払わないといけません。(その場合の費用はお墓のローンの利息に上乗せされるのが一般的です)
生命保険に加入するのは思ってるより難しい!
そして、多くの方がご存知ありませんが、35歳を超えた方が生命保険に新規加入するにはとても大きな障壁があって、それは20代や30代前半で生命保険に加入する場合と違って、ちょっとした健康上の数値異常が理由で生命保険に入れない人がとても多いということです。
例えば、検診で高血圧や糖尿病やうつ病と診断された方や、過去数年間で診断された方や通院履歴がある方、そして生命保険審査の前に必要な検診で病名がついた方は審査に通らない可能性が大きいです。
ちなみに、ローンの審査に落ちてしまうと次回の他のローン審査にも悪い履歴が影響すると言われていますので、近い将来に家のローンや車のローンで大きなお金を借りる必要がある方で「検診は危ないかも」と思う方は、お墓でローン審査を受けるのは避けておくのが無難です。
墓石やお寺や霊園のローンを避けるなら
お墓のお金を工面するには、なにもローンが全てではありません。今はキャッシングなども一般的ですしかなりクリーンなイメージになっているので安心して利用ができます。
キャッシングなら、担保も検診も関係がありませんし、何よりも審査から借り入れまでが早ければ当日中に、遅くても翌日には完了します。借り入れ初回にはには少額しか借りることができませんが、それでも数十万円などであれば借りることができる可能性は十分にあります。
これなら家族にさえも借りたことは内緒にできますし、墓石屋さんやお寺への支払も現金一括でできるので手続きもラクですよ。
現金払いなら墓石を安く買うこともできます
霊園やお寺の支払は値引を求めることは難しいですが、墓石の場合には安く買うことも十分に可能です。店によって特化セールを開催しているところもありますし、現金払いの人に限定して値引き交渉に応じてくれることもあります。
20万円の2割引きなら4万円ですし、30万円なら6万円も安くなるので、仮に他所でお金を借りて利息を払ったとしても、借りたお金で墓石を値引きしてもらって買えることで何万円も得になると思いますよ。
お寺や霊園も商売ですからローン利用者より現金払いの人を優先したい
経営している側からすれば不確実なローン利用者よりも、今日明日ですぐに現金払いしてくれる人の方が確実な契約ができるのでありがたいものです。
そうした背景から言えることは、あなたがローン利用を申し出た後に現金払いの人が現れた場合に、上手に嘘をつかれて現金払いの人を優先されてしまう恐れもあるということです。こればかりは商売ですから仕方がありませんし、なにせ裏事情なので利用する人には知らないところで操作されて終わりです。
墓の購入は土地購入と墓石購入の2回に分ける手も
もし、すぐに土地とお墓を買い揃える必要がなければ、先に土地だけを購入しておいて後に墓石を購入するという2回に分けた購入方法も可能です。なお、その場合には注意が必要で、多くの場合には土地を購入してから1年や2年といった一定期間内に墓石を設置しなければいけないといった決まりがあるところも多いです。
普通は亡くなって何日以内にお墓に収める?
一般的には亡くなられてから49日目を一つのタイミングとして納骨される方が多いようです。もちろん、お墓が用意できない場合には自宅に骨壷を長期間置かれる方もいますがそれはあくまで例外ですし、なによりも昔から49日の法要が終わり次第に納骨されるものなので故人にとってもそれが一番安心されるじゃないでしょうか。