確定申告で税金を払うお金が無い場合、2月末や3月に入ってからお金を何とかしようにも既に通常の方法では間に合いません。
通常の方法というのは銀行に納税額を借りるという方法ですが、そのためにはせめて1月か2月の上旬には融資申込みをしておかないと間に合いませんし、面倒な書類を沢山提出しても審査に通る保証はありません。
そもそも、納税額を借りに来る人に対して銀行が簡単にお金を貸してくれるとは思えません。
もくじ
確定申告で収める税金は先延ばしにすることも可能
実は、所得税と復興特別所得税は納付の納期限日から3ヶ月(H28年度は5月末日まで)ほど延納することができますが、延納手続きは余裕をもって事前にやらないといけないし、全額を延納にはできずに半分の金額は通常の期限までに払わないといけないんです。
それに、延納すれば利息が発生してしまい、所得税の場合だと年1.7%の利息が発生するんです。
とは言え、ひとまず半分の支払いですむというのはありがたいですし、3ヶ月後(H28年の場合は5月末)までに残りの金額を確保して納めればいいのでかなり前向きになれると思います。
キャッシングなら返済期間を伸ばしてラクできる
キャッシングでお金を借りて確定申告の所得税などを払えば、その返済期間は「国が定めた税金の延納期間」よりもずっと長く伸ばすことができます。つまり、今後のお金の負担が随分とラクになるということです。
もちろん、借りる金額などによっても毎月の返済額は違ってきますが、もし始めて利用する場合にはそんなに大きなお金を借りられないので、むしろ返済で困る心配も少ないと思います。
確定申告の納税を滞納すると
滞納してしまうと最高で約14%もの利息が発生するので、それほど大きな利息がつくなら、やはり借り入れを利用してひとまず払い終えるのが堅実な対処方法と言えそうです。
なにせ税金の取り立てはとても厳しく、分かりやすい例ですと自己破産をしたとしても税金だけはチャラになることはないんです。私が知るか限り自己破産までしても逃れられないのは税金くらいだと思います。
滞納利息よりキャッシングの利息が低い場合も
キャッシングを利用してお金を借りた場合、有名なプロミスの例ですと借入利率は4.5%から17.8%(実質年率)の間で適用されます。
一方の税金の滞納利息は約14%ですから、キャッシングで同率の利息かそれ以下の場合には、分割返済で長くコツコツと返していける分だけずっとラクになります。
なんと言っても、国に先延ばしにしてもらったところでわずか3ヶ月ほどしか伸びないんですから、それに比べたら例えば1年ほどかけてコツコツ分割返済ができる方が間違いなく負担は少なくなりますよね。
確定申告の税金納付について期限を今一度確認
ちなみにこの記事を書いているH28年度の場合の納付期限を国税庁のページで確認してみたところ、「所得税と復興特別所得税」の納付期限は平成29年3月15日で、「消費税と地方消費税」は3月31日となっています。
※振替手続きを済ませている場合はそれぞれ4月20日と25日となるのでもう少し猶予があります。