確定申告の入力をしないといけないのに、弥生会計などのソフトが入ったPCが壊れて動かない時は、目先の5万や10万を払ってでもすぐに買い替えた方がお得になります。
なぜなら、確定申告期限に提出が間に合わないと65万円の控除が10万円の控除にまで減額されます。しかも、法人の場合には2期連続で期限に間に合わないと今後の控除も対象外にされます。
もし、かろうじて作動するなら、完全に動かなくなる前にPCショップに持ち込んでデータの引っ越しをしてもらえばすぐに新しいPCで会計ソフトも使えるようになりますよ。
もくじ
申告日に間に合わないと所得税や住民税や国保も増える
確定申告日に間に合わないと、青色申告の65万円の控除額が55万円も減りますが、そうなると目先の所得税の支払いが増えるだけでなく、所得税をもとに算出される住民税や国保の請求額まで大きく違ってくることも覚悟が必要です。
PCの買い替え費用を借り入れしてでもすぐに買い替えを済ませてしまわないと、結局は一年以内にふりかかる様々な税金増加によってPCの買い替え代金よりも出費が大きくなるという可能性も否定できません・・。
PCが壊れても確定申告は待ってくれません
もしもPCが壊れたことが原因で確定申告が間に合わなかったとしても、そんな個人的な理由では申告書の提出も納付も待ってはもらえません。
後にも詳しく紹介しますが、最高で年利が14.6%もの延滞税をとられたり、青色申告の65万円控除が10万円まで減らされてしまったりと、納税額がいっきに増えてしまう恐れがあります。そんなペナルティーの大きさを考えれば、5万円程度で新しいPCを購入してすぐにでも入力を間に合わせるほうが得策と言えます。
それに、今後のローン審査なども「税務署の受取日」や「納税日」の遅れをもとに審査に落とされるリスクも高まるので、とにかく何がなんでも間に合わすべきなんです。
「今すぐお金が必要」「今日中にお金が必要」という場合にお金がなければ、キャッシングを利用して対処するも賢明な判断と言えます。借り入れをして、翌月にまとめて返済するのもいいですし、分割返済でコツコツ返すことも可能ですから助かりますよ。
いくら程のPCがあれば対処できるか?
ネット通販なら4~5万円もあれば十分対応できるPCが買えますし、家電販売店でも7~8万円もあれば十分なものを購入できます。オススメなのは、家電販売店よりもPC専門店のような店で、その場合、通販で何日も待たなくてもその場でショップオリジナルの5万円ほどのPCを買うことができます。
ただし、今回は納期限に間に合わせることが最優先事項ですから中古はオススメしません。なぜなら、中古品の場合には購入した日にいきなり故障したとしても「修理」による対応となることが多く、新品のような「交換」という対処をしてもらえないリスクがあるからです。
また、かつて購入した弥生会計などのソフトがみつからない事もあるかもしれません、まず最初に確認をしておき、もし見つからなかったらpcと同時に購入しておく必要があります。
案外とこの会計ソフトの存在確認を怠いがちで、夜になってから会計ソフトが無いことが発覚するという事があります。そうなると・・・翌朝になって家電店が開くまでは何も処理ができなくなるので時間が無駄になりますよ。
確定申告にオススメのPC
申告期限が迫ってるなかでの買い替えですから、今まで使っていたものと操作方法がほぼ同じものがベストで、もともとWindowなら今回もWindowにするべきです。
また、どうせなら持ち運びしやすいノートPCにするべきです。と言うのは、確定申告の際、画面入力で良く分からない箇所が出てきて人に画面を見せながら説明を受けたり、今使ってるPCからデータを移してもらうのにショップに持ち込みをする必要がある場合など、持ち運びしやすい方が絶対にいいからです。、
デスクトップPCも良いですが、修理やデータ移行や、画面入力で分からないところを人に見てもらいたい場合には、やはりノートPCの手軽さには敵いません。
それと、PC本体にDVDドライブがついたものを選ぶのがオススメで、その理由は、弥生会計などの会計ソフトをDVDドライブに入れて読み込ませるのが最も簡単なインストールのやり方になるからです。(もし備わってなければ外付けdvdドライブなどが必要で、とにかく面倒です)
CDロムに会計ソフトに打ち込んだデータを保存して、何かあった時のためにバックアップデータを残しておくことも可能です。これをしておけば、仮にPCが破損しても盗難にあっても打ち込んだ内容が無駄にならないので安心です。
DVDドライブがなくても大丈夫な会計ソフトもあるけど
ネットに長けている人であれば、シリアルナンバーを活用してCDロムの無い会計ソフトを利用することもできますが、いずれにしても、DVDドライブがついてると確定申告が終わった後でも何かと便利なものです。
仮に、後に税理士さんに会計処理をお願いするようになったとしても、その際には、もしかするとDVDドライブにCDロムを入れてデータをコピーしてもらうのに役立つこともあり、スムーズに対処してもらえすくなります。
2017年の所得税の申告期間とタイムリミット
申告期間は2/16(木)~3/15(水)です。
- 郵送の場合のタイムリミットは3/15の消印有効となるので、大きな郵便局などが近くにある人とそうでない人ではタイムリミットの時間が違ってきます。もしも間に合いそうにない場合でも、直接に税務署に向かい、投函ボックスに入れることができれば大丈夫です。※場所や時間について事前に税務署に確認しておくと安心です。
- e-Taxの場合は日付が変わるまでに送信してなおかつ税務署が受信に間に合った場合となります。
- 税務署へ持ち込みの場合には当日の夜でも投函ができるように箱が用意されているので、それに入れれば職員がいない夜間になっても大丈夫です。
ただし、納付方法が引き落としにしていない人の場合には当日の昼間に銀行が開いてる時間内での納付が求められますから、それに間に合わないと納税書類に押されるスタンプで「期日に間に合わなかった人」ということが知られてしまようになります。
もしも引き落としの手続きをすでに済ませている場合には
納付が期限に間に合わなかったらどんなデメリットがある?
納付が期限日に間に合わなかった場合のデメリットは人によってまちまちです。というのも、納付が期限に間に合わなかった場合には「期限後納付」という扱いになり、年利最高14.6%もの延滞税がかかるようになります。
特に、油断できないのが「青色申告の基礎控除65万円」を活用している人です。納付期限を過ぎてしまった人はこの控除額が65万円からわずか10万円にまで減額されられてしまいます。
しかも、2年連続で納付が間に合わなかった人は、場合によっては青色申告の扱いを剥奪されてしまう恐れもあるんです。
事業融資や車や家のローン審査を受ける予定なら大変です
今後、数年間のうちに事業融資を受けたり、家や車のローン審査を受けるかもしれないという人は、何がなんでも申告と納税には遅れてはいけないんです。
というのは、事業を行っている人の場合には、個人事業主でも法人経営者でも、ローン審査の際には決算書の写しなどを提出したり、所得税の納税証明書(払込み用紙)を見せる必要があるからです。
私が弥生会計の入ったPCが壊れて買い替えた際に焦ったこと
過去に私も3月10日頃に弥生会計が入ったpcが壊れて買い替えた経験があります。その際にまず最初に焦ったのはかつて購入した弥生会計のソフトが見つからなかったことです。
すぐに新しい会計ソフトを購入してきてインストールしましたが、次に焦ったのは前年から繰越しとなる資産やら預金残高などの数字がまったく分からないという事態でした。この時、古いpcが開けるのなら画面を見ながら手入力でも対処できますが、開かない場合には、税務署に行って前年分の損益計算書など決算書類を見せてもらわないといけません。(自宅に控えがあればそれで分かることもあります)
ここで注意すべき点は、税務署は「見せてくれるけどコピーはくれない」ということです。つまり、スマホやデジカメを持ち込んで、その場で写真に納めないとダメということです。そうすれば、後は自宅でゆっくりと写真を見ながら数字を入力していけます。
これでとりあえずは、今年の確定申告のスタート準備が整うことになるので、バシバシと経費や売上の入力をしていけば何とかなるはずですよ。