家賃の支払を滞納しそうな時、もしくはすでに滞納している場合には2つの対処方法があります。
- すぐに不動産屋さんに連絡をする
- キャッシングでお金を借り入りて払う
もくじ
すぐに不動産屋さんに連絡をする
まず1つ目は、支払の遅れ(滞納)が初めての場合には、管理をしている不動産屋さんにすぐに連絡を入れて、支払が遅れることを伝えてみてください。今回が始めての人なら大抵の場合には支払日を遅らせてもらえるはずです。
保証人がいる場合には即効で請求がまわることも
賃貸契約をした際に保証人をつけている方の場合には、あなたが払えない時はただちに保証人に連絡をして代わりに払ってもらうように請求することもあります。これは不動産屋さんや大家さんの考え方次第ですぐに請求するか翌月まで待ってくれるか異なります。もし保証人に連絡をしても払ってもらえない場合には、追い出される可能性が濃厚です。
もしも保証人に請求されるとマズい場合には、必ず以下の方法を参考になさってください。
家賃保証協会に入ることで多目に見てもらえる可能性も
一般的には保証人を用意できない人が部屋を借りる際に不動産屋さんから紹介された保証協会に入居者が加入するものです。
簡単に言うと大家さんにとっての保険代わりのようなものです。
加入後は入居者が月に数百円の負担をする必要がありますが、もし家賃を滞納してしまった時にはここがひとまず立て替えて払ってくれるんで。なので次回から大家さんも安心なハズです。
なので「家賃保証協会に入りますがどうでしょうか?」と提案をしてみるのも一つの方法です。保証協会に入ることを条件に翌月まで支払を待ってくれるケースもあります。
ただし、大家さんが認めてくれない場合や、不動産屋さんが保証会社と提携をしていない場合にはこの手は使えません。それと、家賃保証をつけるにあたっては入居者さんの審査が行われますので、過去によほど酷い滞納歴がある方などは審査に通らない可能性があります。
いよいよダメならキャッシングを利用して強制退去を避けるという手も
次に2つ目ですが、今回の支払遅れが初めてではない場合には、早急にキャッシングなどを利用してお金を工面し、今すぐにでも払うのが得策です。
今の時代、キャッシングを一度利用したからといってそれほど大事な事ではありませんし、滞納をしたことで不動産会社のブラックリスト入りをするくらいなら、とりあえず借り入れして家賃を払った方がマシです。
家賃滞納をして職場やバイト先に督促電話がかかり事情がバレてしまうとかなり面倒なことになります。お金に厳しい会社なら左遷される恐れだってあります。
それに、大手の不動産屋さんが管理している(大家さんから委託されている)ところで滞納をしてしまうと、滞納の履歴情報が業者同士で共有されていることが原因で次に引っ越しをしようにあちこちで断られてしまうリスクもあります。そうなれば引っ越しもできずに荷物を持ち出す先もなく、いよいよオシマイです。
ここでご提案があります。それは、お金を借りてひとまず家賃の滞納分を払ったら、早急に今の家賃よりも安い物件に引っ越しをしてみてはいかがでしょうか?
収入に対して、家賃は2割程度に抑えることができればかなり余裕が出るはずです。近頃はシェアハウスなどもあるのでそれを活用できれば月収の2割の家賃も無理ではないはずです。そうやって浮かせた家賃分を毎月1万円でも残していけば、何かあった時のための貯金も自然とできます。
払わずにいたら最後はどうなる?
家賃を踏み倒した直後から友達の家で寝泊まりをして、不動産屋や大家からの連絡もひたすら無視を続ける方も多いそうです。でもそんな事をしているといよいよ会社もバイトも将来のまともな仕事も全てを捨ててしまうことに成りかねません。
と言うのも、督促を無視しつづけた先にあるのは「訴訟」で法的に訴えられてしまうからです。一度訴えられてしまうとまず相手は訴えを取り下げるような事はしないので、そのまま逃げ続けたあなたの敗訴になります。つまり、あなたの経歴に法的に訴えられた末に負けた傷跡が残ることになります。
さらには、執行官と呼ばれる人や配送を担当する達がやってきて、荷物を運び出されて強制退去が完了するわけです。
いよいよ住所も失い、俗に言う「住所不定」という立場となりますが、この状態だと例えバイトでさえも履歴書の時点で不採用が確定します。意外と恐ろしいのは免許証の書き換え時やネットカフェやツタヤなどの会員カードの書き換えでさえも、住所を特定できるものを求められるので大抵のものがアウトになります。
なお、身分証明書は日付や有効期限もしっかり見ているので古いものを使おうとしても通用しません。
大家さんが最も許せないのが家賃滞納なんです
昔の大家さんと違って今の大家さんには人情なんてものはありません、完全にビジネスとして割り切って経営をされています。だからもし今回が2度目の滞納ともなれば、大抵の大家さんはブチ切れて「退去勧告」の書類を不動産屋さんに作らせる可能性があります。
(不動産屋さんは大家さんあっての仕事なので基本的には大家さんの決定には逆らいません。)
退去勧告の場合、例えまだ滞納分のお金を払っていなくても部屋を退去をさせられ、今までの滞納分の返済や退去後の部屋の原状回復のための費用についての支払について「合意書」を書かされることで逃げることが出来ないように対処されます。
ちなみに、民法上では入居者の人権が優遇されるので、無理に部屋を追い出すことはできないとされていますが、それはあくまで建前上の話で、裁判にでもなった時の話です。おそらく、毎日のように職場に請求の電話をしてくるなど、全力で請求行為をしてくるので結局は会社にそのままいたい人は速やかな退去を選ぶケースが多いようです。
しかも、滞納したお金には延滞損害金がかかるのが一般的で、その損害額は滞納額の15%もの金額が加算されるといった例もあります。
もし契約書に金利についての情報がなにも記載されていなければ、商法が適用され、5~6%の金利がかかることになります。これは大家さんか借り主かのいずれかが法人の場合には6%が適用され、両方が個人の場合には5%が適用されることになっています。
ここまで事が進めば、金利も滞納分だけでなく無意味な金利まで払わないといけなくなるためお金の工面でますます大変な目にあうようになります。
どうして大家さんは家賃の取り立てに厳しいの?
近頃の大家さんの多くは、節税目的でマンションやアパートを建てていることが多く、そのため30年ほどの長期ローンを抱えている人が一般的です。そして毎月の返済には回収した家賃で返済するプランになっています。
私が過去にお会いしてきた節税のためにマンションを建てたマンションオーナーさんなどは、昔の大家さんのような優しいお年寄りタイプの人はいなくて、ビジネスの視線で厳しく運営している人が多いです。
だから滞納を2度もしてしまえば「こんな不良入居者は追い出せ」と不動産屋さんに指示を出す人も多いのかもしれません。
何にせよ、今の時代に家賃滞納は皆さんが想像されている以上に厳しくて、待ったなしの状況だと言えます。